2022/10/14 09:51
こんにちは!結美ヘルスケアです。
本日はプラセンタサプリメントの美容効果について、論文のデータをもとにお伝えしていきます。
プラセンタは以前当ブログでもご案内しましたが、今回はより詳しく実際の効果について深掘りしていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
「プラセンタ」
皆さま、一度は耳にしたことがありますか?
プラセンタとは動物の胎盤のことで、胎児の成長や発育にとても密接に関わる組織のことです。
プラセンタには豊富な栄養成分が多く含まれ、摂取すると美容や健康に良い影響を与えると言われています。
今回は、人へのプラセンタエキスの経口摂取が肌質に与える影響についての検証です。
馬プラセンタエキスと豚プラセンタエキスの2種類のプラセンタの肌への効果について2つの論文をご紹介します!
『馬プラセンタエキス』の経口摂取の研究では、30〜59歳の健康的な女性29人を対象に、馬プラセンタエキスを220mg、1日1回、4週間経口投与し、皮膚の水分量、皮膚バリア機能(TEWL)、メラニン指数などの肌質のパラメータを評価しました。
その結果は、皮膚の水分量、TEWLに関してはプラセボ群との間に有意な差は認められませんでした。
しかし、プラセボ群ではメラニン指数が有意に上昇(つまり日焼けやシミが増えています)していたのに対して馬プラセンタ群は横ばいでした。
今回の結果から、馬プラセンタエキスは紫外線による色素沈着から肌を保護し、メラニンの合成及びメラニンの含有量の減少に有用(すなわち日焼けやシミができるのを防ぐ!)つまり肌を健康に若々しく保つための、有効なサプリメントであることがわかりました。
一方で、皮膚の水分量とTEWLに有意な差が出なかった原因の一つに外気温の変化というものがあります。
平均気温と平均湿度は試験の間(3月末〜4月末)に3℃、5%の上昇がありました。
人の皮膚の水分とバリア形成には4週間の間の気温と湿度の上昇はポジティブな影響を与えることから、角層の水分補給とその結果としての皮膚バリア機能は維持されたと考えられます。それによりプラセボと試験群には有意な差が見られませんでした。
前述の試験の外気温と湿度の影響をより少なくしたものが下記の論文のデータになります。
今回の臨床試験では豚プラセンタを利用しました。
40〜59歳の健康な女性(20人)を対象に行った今回の試験では、1月28日から2月25日までの4週間、プラセボまたは豚プラセンタエキス200mgを1日1回投与し、「皮膚の水分量」「TEWL」「肌の弾力」の3つのパラメータの検証を行いました。
結果は、豚プラセンタを投与した試験群からはプラセボ群と比較して皮膚の水分量、TEWL、弾力性ともに数値に有意な上昇が見られました。
つまり、豚プラセンタエキスが冬の乾燥した季節の肌のコンディションを維持することに有用であることが実証されました。
二つの論文からもわかるように、プラセンタの美容効果は非常に高いことが期待されます。
ただ、今回取り上げた論文の対象人数はどちらも大規模な実験とは言えないものでしたので、次回以降の記事でより規模の大きな研究データなどがあれば取り上げていく予定です。
参考文献
Nagae M, Nagata M, Teramoto M, Yamakawa M, Matsuki T, Ohnuki K, Shimizu K.Nutrients. 2020 Jun 4;12(6):1671. doi: 10.3390/nu12061671.
Nagae M, Nishio T, Ohnuki K, Shimizu K.Health Sci Rep. 2022 Feb 18;5(2):e522. doi: 10.1002/hsr2.522. eCollection 2022 Mar.